ナメクジウオ環境クラブ「エシカル食育講座」による環境啓発事業 2

2025/10/10

2025.10.5 ナメクジウオ環境クラブ「環境に良い農作物を使った親子調理とお話会」を視察いたしました。

 9月に開催された同団体の紹介と「エシカル食育講座」に続き、「環境に

良い農作物を使った親子調理とお話会」が小郡地域交流センター開催され、

当財団の吉武和子理事がその事業を視察いたしました。

(以下、吉武理事の視察報告書より抜粋しております。)

 同クラブはエシカル(人・環境・未来にやさしいという意味の英語)を基本理念として、

環境に良い農作物を使った親子の料理教室を開催し、子供やその親世代に「食べる」ことを

通じた健康な体と心をつくる活動を行っています。

 ご飯が炊けて、味噌汁があれば、基本的な食生活はでいるとの思いから、子供世代から、

望ましい食生活の基本を指導しています。

「まごわやさしいこ」を掲げて、「ま:豆・大豆等豆類」、「ご:ごま」、「わ:わかめ・海藻

類」、「や:やさい」、「さ:魚」、「し:しいたけ・キノコ類」、「い:イモ いも類」、「こ:

ご飯」を取り入れたり調理実習を実施。

 エシカル食育講座の募集は開催日ごとに募集をかけており、チラシを作成し知り合いに

開催地域の小学校や幼稚園等に持って行ってもらい、置いてもらっているそうです。

都度参加者は違うとのことですが、何回も参加してくれる親子もいるとのこと。

 開催場所は地域交流センターなどが多く、材料費等参加者から徴収していました。

今回も保護者300円、子ども200円で、30名の定員が設けられていました。

 スタッフ兼指導者は食育指導士の資格を持っていおられます。 

   参考:食育指導士はNPO法人日本食育協会が認定する食育関係の民間資格で、食育実践活動等、

    食育について指導したい人の資格がある。

 今回は「エシカル食育講座」~親子で一緒に自然 畑や田んぼのことを考えておいしいものを作って

食べませんか?~ を視察しました。

当日は、「さつまいもごはん」、「もみもみきゅうり」、「かちゅーゆ(沖縄県のカツオ節入り味噌汁

かちゅー湯)」の3品が実習されました。

 ・調理実習前の作り方説明と調理実習、ご飯が炊けるまでの時間を使った、紙芝居やお話などによる

 食育講座が実施されました。

 ・6台の調理実習台に班別に別れ、各調理台には指導者が1名ずつついていました。

 ・実習調理実習前の説明も、ご飯の炊き方では、米が最初に給水する水が大切だとして、小さな子ども

 でも実際にできるように説明されました。

 ・参加の子どもたちは割と躊躇することなく、子供用の包丁を使って、サツマイモやきゅうり、ねぎを

 切っていました。

 さすがに幼児は保護者が手を添えてい一緒に切っていたましが、参加者は遊びの延長のように楽しそうに

 実習されていました。

 ・ご飯が炊けるまでの食育講座ではエシカルの意味や食べたものがおなかの中でどのように人の力になる

 のかなど、幼時から小学生までが興味を持つように、楽しい語り口で、参加者も引き込まれていました。

 募集には1歳からとありましたが今回は2歳の参加者が2名いるなど幼児と保護者の参加が目立ち、

小さな子が躊躇なく包丁を使う姿には驚きましたが、生活技術の習得による生活能力の向上と食事や

農産物に対する理解促進は小さいころからの教育が重要だと思わされました。

 また、環境を守る農業生産についてや健康を守る食生活の大切さなど、ぶれることなく紙芝居やお話を、

子どもたちが飽きないように実施される手法など、感心しました。