『子ども食堂「みんな食堂アルトス」』 8月の事業
2025/09/03
2025.8.16 『子ども食堂「みんな食堂アルトス」』の「8月の事業」を視察いたしました。

子ども食堂「みんな食堂アルトス」の8月の事業を当財団の大窪正行評議員が視察いたしました。
(以下、大窪評議員の視察報告書より抜粋しております。)
↓ 写真①受付の様子
子ども食堂「みんな食堂アルトス」は、子どもから高齢者までどなたでも参加できる地域の
居場所づくりを目指して、年間通して毎月第3土曜日に「みんな食堂」と各種イベントを開催
しています。
◆食堂…季節や世界デーテーマに合わせたカレーライス+副菜+デザート
◆イベント…各月のテーマに合わせたゲーム・展示・絵本読み聞かせ・体験など
↓ 写真② PRチラシ(7~9月)
視察の日の活動は、受付を学生ボランティアが担当
(1)平和を考えるパネルの展示…広島平和記念日(8月6日)前に、広島記念公園に
1年間かけて子どもたちが折った千羽鶴を奉納した写真などが展示してありました。
↓ 写真③ 展示パネル~平和への祈り~
(2)みんなで食事をしました。
教会の庭に設営された2張りのテントの中で、カレーライスやサラダ、デザートを
みんなで美味しくいただきました。
暑さを吹き飛ばすイチゴ味やレモン味のかき氷も大人気でした。
↓ 写真④ テントの下で楽しく食事
(3)新幹線を作ったお話を聞きました。
日立製作所(株)の下松工場で新幹線を製造されていたボランティアの方が、
パワーポイントを使い分かりやすく話してくださいました。
↓ 写真⑤ 新幹線の話をみんなで聞きました
(4)昼食ミーティング…全ての行事が終了した後、スタッフ&ボランティア
15人全員で、和気あいあいとした雰囲気の中、本日のメニューのカレーライス
等を食べながら、感想等を語り合いました。
↓ 写真⑥ 視察者も同席
1年を通して毎月1回、定例的に実施されている。様々な世代が食事しながら
交流を深め合う場であることと合わせ、子どもたちが各月のテーマに沿って平和の
大切さや世界の様々な事柄について学ぶ機会となっており、世代を超えて地域の絆
を深める取組でもあると感じました。
代表の住山さんによると、「今回はお盆の最中であり猛暑もあって、いつもより
参加者が少ない。(1年通した平均参加者数は約80人)」とのことであったが、結構
な賑わいではありました。
ボランティアは高齢者が主でしたが、高校生1人(R7.2~)、大学生2人(4年目)
も継続して参加しているとのことで、慣れた様子でテキパキ動いていました。
また、カレーライス等の食材や菓子類の多くは、この事業の後援団体であるフードバンク
山口から提供されており、地元の青果屋さんからも野菜類の寄贈を受けておられました。
本事業を通じて地域の支援ネットワークが広がり、支え合い・助け合いの地域づくりに
繋がっていると感じました。
以上のように、「みんな食堂アルトス」の取組は、子ども対象の食堂であるだけでなく、
子どもたちの学びの場、地域住民の世代を超えた居場所、福祉ボランティアの育成、食品
ロスの軽減、福祉的支援ネットワークの拠点など、多くの機能を有しており、当財団の助成
金が有効に活用されていると強く感じた次第であります。